05.Drafting and Design
設計製図
-設計製図の学習を始めましょう。-
最初の敵を倒しても、まだ設計製図という手強い敵が残っています。
しかし、どんなに手強い敵だとしても弱点があります。
そこを見逃さずに攻め切れるか。
ステップ4では、最後の敵である設計製図について詳しく学習します。
ここが最大の山場です。
学科試験の合格に浮かれず(自己採点ですが)最後まで走りぬきます。
設計製図試験
- 構成-
- 設計製図のみの1科目
- 問題-
- 平面図、立面図、床伏図、矩形図、面識表など
- 方式-
- 設計課題に対して建物を計画し、要求された図面一式を完成させる実技試験
- 合否-
- ほぼ減点方式で行われ、採点項目により1~4段階に区分されランク1のみ合格
設計製図試験は、課題文から設計条件を読み取る理解力と短時間で無駄のないプランをまとめる作図力が問われる試験です。
| 11:15~11:30 (15分) | 注意事項等の説明 |
|---|---|
| 11:30~16:00 (4時間30分) | 設計製図試験 |
予定
学科の試験が終わる7月上旬から始めても十分間に合います。
合格するためには試験までに20枚前後書く必要があります。
1週間に2~3枚程度書くとすると、1週間あたり15時間程度必要になります。
| 年度 | 出題地域 | 設計課題 | 要求図面 |
|---|---|---|---|
| H13 | 近畿除く全ブロック | 英会話教室併用住宅 | 平面図、立面図、矩計図 |
| 近畿 | ルーフガーデンの二世帯住宅 | 平面図、立面図、断面図、仕上表 | |
| H14 | 北海道、東北、関東、近畿、中国四国 | 工房のある工芸品店併用住宅 | 平面図、立面図、矩計図 |
| 東海、北陸、九州 | 商店街に建つコミュニティ施設 | 平面図、立面図、断面図、仕上表 | |
| H15 | 近畿除く全ブロック | 吹抜けのある居間をもつ住宅 | 平面図、立面図、矩計図、面積表 |
| 近畿 | 住宅地に建つ動物病院併用住宅 | 平面図、立面図、断面図、面積表、仕上表 | |
| H16 | 全国 | 趣味室のある専用住宅(木造2階) | 平面図、伏図、矩計図、面積表 |
| H17 | 全国 | 近隣の街並みに配慮した車庫付二世帯住宅(木造2階) | 平面図、伏図、立面図、矩計図、面積表 |
| H18 | 全国 | 地域に開かれた絵本作家の記念館(鉄筋コンクリート造2階) | 平面図、立面図、断面図、面積表、仕上表、主要構造部材表 |
| H19 | 全国 | 住宅地に建つ喫茶店併用住宅(木造2階) | 平面図、伏図、立面図、矩計図、面積表 |
エスキースの対策
建物の大まかな配置計画などをすることです。
エスキースのルールを理解し、どんな問題にも対応できるようにすることが大切です。
平面図の対策
各階の床上1.5mの位置を水平に切断し真上から見た、建築物の間取りを表す図面です。
上下階の柱と壁の位置をそろえるなど、単純明快な計画にすることが大切です。
立面図の対策
建築物の外観を表す図面です。
凝ったデザインよりも、屋根形状や窓位置など、平面図との整合性の確保が大切です。
床伏図の対策
平面において仕上げ材を除いた、構造的な仕組みを表す図面です。
正確な木構造の知識と基本的な作図手順のマスターが大切です。
初めはエスキースを行いますが、慣れてくるとエスキースは省略します。
矩形図の対策
建築物の基準高さ、部材や各部の仕上げなどを詳細に表す図面です。
ある程度決まった作図表現や基準寸法は暗記することが大切です。
スケールを当てなくても簡単に書ける箇所はフリーハンドで書きます。
設計製図の学習の進め方
-
答案例のトレースをする。
過去の試験課題を元に、答案例を見ながら作図練習を行います。
試験としての作図表現、図面形式に慣れることを目的とします。 -
作図をする。
答案例を単線のエスキースプランとして写し取り、それを参考に図面を完成させます。
スケール感や線の濃さも意識しながら、合格するための基礎的な力を身につけます。 -
エスキースをする。
各課題の問題から設計条件を理解し、平面計画をまとめられるようにします。
約1時間を目標とし、エスキースの力と設計のポイントを把握する力を身につけます。 -
課題文から全図面を作図する。
エスキースから全図面の作図までの全てを、目標時間を設定し行います。
作図スピードと表現力を身につけます。 -
自己チェックをする。
作図力及び計画力と共に、課題条件を見落とさない自己チェック能力を身につけます。
心掛けること
- 時間内で書き終えること
- 単純明快な計画であること
- メリハリのきいた美しい図面であること
- 誘導的表現に注意すること
- 誘導的表現-
- 出題者は問題を作成する際に、実際にプランニングをし、自らが配慮した部分や、計画的に優れている部分を設計与件として提示する場合が多くあります。
問題文の中には、誰が計画しても模範解答に近づくよう誘導している条件があり、これを誘導的表現と呼びます。つまり受験生にはなるべく模範解答に近いものを作図することが求められ、設計条件は模範解答に誘導してくれるものとして問題を解く態度が必要です。 - 詳しい誘導的表現はこちらをご参照ください。
| 日時 | エスキース | 平面図 | 立面図 | 床伏図 | 矩形図 | 断面図 | 合計時間 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 目標 | 60 | 80 | 20 | 30 | 60 | 4時間10分 | ||
| 1 | 7月8日 | 60 | 190 | 40 | 90 | 150 | 8時間50分 | |
| 2 | 7月14日 | 60 | 210 | 30 | 90 | |||
| 3 | 7月15日 | 50 | 170 | 35 | 60 | 100 | 6時間55分 | |
| 4 | 7月21日 | 50 | 120 | 30 | 50 | 90 | 5時間40分 | |
| 5 | 7月22日 | 45 | 140 | 30 | 45 | 90 | 5時間50分 | |
| 6 | 7月28日 | 30 | 125 | 40 | 50 | |||
| 7 | 7月29日 | 30 | 110 | 25 | 45 | 85 | 4時間55分 | |
| 8 | 8月4日 | 50 | 110 | 25 | 45 | 90 | 5時間 | |
| 9 | 8月5日 | 50 | 100 | 30 | 50 | 80 | 5時間10分 | |
| 夏季休暇 | 30×6 | 40×8 | 70×8 | 30×6 | ||||
| 10 | 8月19日 | 30 | 100 | 30 | 40 | 70 | 4時間30分 | |
| 11 | 8月25日 | 40 | 90 | 25 | 45 | 60 | 4時間20分 | |
| 12 | 8月26日 | 30 | 90 | 20 | 40 | |||
| 13 | 9月1日 | 35 | 95 | 25 | 35 | 55 | 4時間5分 | |
| 14 | 9月2日 | 40 | 80 | 20 | 40 | 50 | 3時間50分 | |
| 15 | 9月4日 | 50 | 90 | 20 | 30 | 60 | ||
| 16 | 9月6日 | 40 | 75 | 30 | 35 | 50 | 3時間50分 | |
| 17 | 9月9日 | 60 | 75 | 20 | 35 | 50 | 4時間 | |
| 18 | 9月11日 | 40 | 80 | 15 | 30 | 55 | 3時間40分 | |
| 19 | 9月13日 | 30 | 75 | 20 | 35 | 60 | 3時間40分 | |
| 20 | 9月14日 | 40 | 80 | 20 | 30 | 55 | 3時間45分 | |
| 本試験 | 55 | 85 | 15 | 30 | 50 | 3時間55分 |
目標
とにかく試験時間の4時間30分以内に書き終えることが最大の目標です。
時間の許す限り、1枚でも多くの図面を書き続けます。
しかし、その前にどういう書き方が減点になるのかをきちんと把握する必要があります。
そのためには、テキストなどで確認するだけでなく、過去に試験の採点をしていた経験があるような専門家の人に添削してもらうことが重要です。
まとめ
- まずは、減点項目を把握する。
- 次に、図面を書きまくる。
- そして、エスキースの引き出しを増やし、どんな問題にも対応できるようにする。